山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【tada車416号機】自転車工房エコー製 tadaフレーム、爆誕!

夢のtada車オーダー

2022年夏、長い間構想を練っていたクロモリロードの夢を叶えるべく、兵庫の自転車工房エコーのビルダー、唯陸奥男さんの元を訪れ、tadaフレームをオーダーしました。

www.mount-road.com

www.mount-road.com

そして遂に完成!

完成したフレーム

届いた箱を開けた瞬間から胸が高鳴りました。入念に考えたデザインそのままのフレームが飛び出したのです。

こちらが唯さんに伝えたカラーイラスト。コンセプトは「夕焼け空」と「しまなみ海道」

夕焼け空の色

自分の一番好きな色、ということで日没の水色の空が夕焼けのオレンジに移り変わっていく色を再現したくて、夕焼けの色、というのはオーダーを考えた当初から決めていました。

山を登るようになって空を眺める時間が増えて、青とか水色が好きになっていき夕焼けと青空を表現したカラーリングにしたいと思いました。フレームの前から後ろに向かって日が沈んでいくイメージです。

夕焼けイメージ。この水平線の水色とオレンジの境界が大好きです。

大好きなしまなみ海道

もう一つのコンセプトは自分の大好きな場所であるしまなみ海道。自分の中でしまなみ海道を象徴するカラーはやはり青空、そして瀬戸内海の青。とはいえ色の方向性は既に大部分が決まっていたので、しまなみ海道の要素を入れることにしました。これは後ほど。そしてロゴは空に浮かぶ雲のイメージで白で指定しました。

デザインの紆余曲折

上のデザインに決定するまでは紆余曲折があり、iPadで色んなパターンを作成しています。

最後まで迷ったのがこのデザイン。フレームの上から下に向かって日が沈んでいくイメージのカラーリングです。オレンジ色の面積が多めで、既製品であまり見ないパターンのグラデーションなので捨てがたかったのですが、乗車姿勢でグラデーションが見たかったので、トップチューブで色が移り変わる最初のものに決定しました。

ステムやシートポスト

ステムやハンドル、シートポストなどの細かいところもシルバーなのか黒なのか、あるいはカラーパーツを盛り込むのか色々と考えましたが、最終的にはディープリムで引き締まった足周りに合わせて黒で引き締めることにしました。

一番苦労した、フレームカラー

一番苦労したのは具体的な色を決めることでした。唯さんの元を訪れた時点で色見本を見て決めるつもりでいたのですが、一言で水色、青、オレンジと言ってもバリエーションが多過ぎて持ち帰り案件になりました。色の見本として好きなものの実物を送ってもいいよと言ってくれたのですが意外と身の回りでこれだ、というものに中々出会えずにいました。

最終的にはiPadでイラストを作っていたこともあって、カラーコードで指定することにしました。画像検索で実車の色合いを参考にしつつ、色自体の名前も考慮して、青と水色はそれぞれ「コバルトブルー」と「ホリゾンブルー」を選びました。特にこのホリゾンブルーは名前の通り水平線や地平線をイメージしたカラーで、空をコンセプトにしたデザインにぴったりでとても気に入っています。

そして最後のオレンジですがこれはホリゾンブルーとのグラデーションを考えて少し明るめの日本の和色の「蜜柑色」を選びました。わざわざ蜜柑の色にしたのは瀬戸内しまなみ海道の要素を加えたつもりです。愛媛みかん。

ヘッドチューブのロゴマーク

ヘッドチューブ。ロゴは「唯」の字がモチーフのデザインです。ヘッドパーツは京都のクロモリロード工房、VIGORE製のものを注文しました。京都はいつか移住したいほど大好きな場所なので、好きなもの要素として加えたかったのがその理由です。はじめは王様クリスキングとホワイトインダストリーズを検討していましたが、やはり自分の中では京都を入れたい気持ちが強かったです。

そういえばラグフレームは初めてです。エコーで素材の状態を見せてもらいましたがあれが本当に自転車になるんだなと感慨深いです。

愛らしいTADAロゴ

愛らしいことこの上ないTADAロゴ。唯さん曰く「ゆるい感じで作りました」と。

ボトム周りのグラデーション

ダウンチューブのグラデーションとボトム周り。こだわりポイントはダウンチューブ下のダボ穴です。いずれブルベやそれに準じたロングライドをやっていきたいと思っているので、ダウンチューブ下にツールケースを装着するため作ってもらいました。

ダボ穴の装飾はエコーを訪れた際に実車を見て気に入ったので付けてもらいました。

チェーンステーの遊び心

チェーンステー。イメージした夕焼けが最も表現されているところです。青からオレンジのグラデーションは難しいと聞いていたのでどうなることかと心配していましたが、いずれもパステルカラーに近い明るめの色にしたので違和感なく再現されていました。

そして右ステーには唯さんの提案で付けてもらった遊び心が付いています。私は初めて見ましたがシクロクロス車でチェーンが暴れた際にステーを保護するために付いていたり、昔のランドナーに純粋な予備パーツとして付いていたりするらしいです。

シートステーのワンポイントの白。これは唯さんオリジナル。

シートクランプが不要だったのが誤算でした。THOMSONの4千円もするクランプ買っちゃったぜ。

リアエンド。ここだけ切り取るとかなり明るいオレンジが際立ちます。まさに愛媛みかん色。

まさに好きな夕焼けそのものだ、と思ったのがこのシートステーのグラデーションです。日没序盤の水平線の色合いがよく再現されています。

曲げシートステイ

シートステーといえばクロモリロードに乗るにあたり譲れないポイントの1つであった曲げシートステイです。見てほしいこのセクシーな曲線美。

ホリゾンタルフレーム

また全体像。クロモリロードで一番譲れないポイントは「ホリゾンタルフレーム」でした。トップチューブの水平線が遂に我が手に。

トップチューブのブルーライン

そして蜜柑色ともう一つのしまなみ海道要素「ブルーライン」です。道路の白線と右側に引かれたブルーラインはセットで最もしまなみ海道を象徴するものの一つです。本当は道路のそれと全く同じく白線とブルーラインの2本線でオーダーしたのですが、行き違いか白線と左右のブルーラインになっていました。しかしこれはこれで尾道→今治方面のブルーラインと今治→尾道方面のブルーラインが同一線上に表現されていると解釈できるので結果オーライということにします。トップチューブにラインを引くのは神楽坂つむりさんのオーダーバイクを参考にさせてもらいました。

ブルーライン。しまなみ海道に思いを馳せながら。

オーダーをしたのが7月末。作業が終わったと連絡をもらったのが9月末頃で、塗装を終えて納品したのが11月頭なので約4ヶ月ほどで完成しました。良い色、ということで416号機(偶然)になります。

フレーム重量は実測値で2350gほどでした。ディスクブレーキ仕様のラグフレームなのである程度重量がかさむのは仕方がありませんがフレーム重量3桁グラムが珍しくない現代ではかなり重量級です。それでも組み込む予定の機材のカタログスペック重量と合計すると8.8kgほどで、目標の9kg以下で組めそうです。本当はフォークもクロモリにしたかったのですが、さすがに重くなり過ぎるということで、唯さんからワンバイエスのカーボンフォークを勧められたので一緒に注文してもらいました。

支払った金額はフレーム代170000円+塗装代45000円+カーボンフォーク51000円でした。設計やカラーリングを好き放題にしてこの価格なら大満足です。

SRAM FORCE etap AXSも予定より2ヶ月ほど早く入荷して手元にあるので、いよいよ後は組み上げるだけになりました。予定も詰まっていて勉強しながらなので時間がかかりそうですが、年内には組み上げたいと思います。フレームかコンポどちらが最後になるかと思っていたらまさかのカーボンハンドルが12月の入荷待ちというオチになりました。

coming soon...

追記:組み上げました。

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com